Main Characters

宇佐見(うさみ)雪乃(ゆきの)

背が低くて引っ込み思案な少女。将来の夢は『幸せなお嫁さん』といかにも可愛いお姫様然としているが、ここぞという場面では案外強情な一面も持つ。手芸に絵画と趣味も女の子らしいが、料理だけは大の苦手。たまに占いをするが、これがよくあたると評判で他のクラスにまで信奉者がいる。遠坂みどりとは古い知り合いで、仲がよい。『黒兎姫』を祀る大槻神社の姫巫女として育てられている。

遠坂(とおさか)みどり

世話好きで、誰にでも優しい長身の女の子。宇佐見雪乃、藤原雅博とは古くからの友達。人の恋を手助けするお節介焼きだが、それが自分の話となると案外鈍い。人間だけでなく動物の世話も好きで、学校では飼育委員をしている。銭湯『松ノ湯』の娘で、夏頃に新しい弟か妹が生まれる予定なのを楽しみにしている。

藤原(ふじわら)雅博(まさひろ)

美形、スポーツ万能、秀才と三拍子揃った完璧超人。すべてにおいてそつが無く、女子にも人気がある。だがそれは表の仮面で、裏ではけっこう無茶苦茶をやっている。いつもにこやかな笑顔を浮かべているが、人には決して本心を見せない。それは彼の幼なじみである遠坂みどりといえども例外ではない。地元の名家の子供で、将来は家の跡を継ぐものと目されている。

七宮(ななみや)(つばさ)

八重歯の似合うお嬢様。短気ですぐに人に手が出る。学校ではいつもお供の双子、上田姉妹を引き連れて暴れ回っている。藤原君LOVEで、特に彼の幼なじみの遠坂みどりには対抗心を燃やしている。お稽古ごとで放課後は忙しくあまり学校で姿を見かけることは無いが、最近音楽の御門先生と仲がよく、たまに音楽室に入り浸っている。いつも勉強なんて全然しない(本人談)で抜群の成績を叩き出しているが、これは、人に努力をしている姿を見せたくない見栄である可能性が高い。超のつくお嬢様学校『桜花学院』への進学を目指している。

長瀬(ながせ)虎之進(とらのしん)

熱血漢なサッカー小僧。早とちりでかなりおっちょこちょいだが、情にもろい熱い奴。体力バカで、勉強はまるで出来ず、将来はサッカー選手を志望しているが、背の高さがなかなか伸びないのを気にしている。色恋沙汰はちょっと苦手。地元の八百屋『タイガー青果』の一人息子で、阪神ファンの父親とは対立している。目下の目標は、冬の校内対抗リーグでの優勝だ。

佐倉(さくら)萌黄(もえぎ)

なんにでも好奇心旺盛な女の子。人なつっこく、誰にでもすぐなつく。高名な山岳写真家の娘で、本人も写真を趣味とし、いつもカメラを手放さない。将来はマスコミ畑に進もうと考えており、放課後になると、おもしろいネタは無いかと町中を徘徊している。彼女もまた転校生だが、主人公より少し早い四月に引っ越して来ており、すでにクラスにはよくなじんでいる。

美馬(みま)かおり

主人公たちのクラス、六年三組の担任の先生。子供達には『美馬ちゃん』と慕われている良い先生だが、単に精神年齢が子供とあまり変わらないからうまくいっているのではないかという説もある。子供の自主性を尊重するという教育方針。六畳一間のアパートに独りで住んでいるが、家事は苦手でカップラーメンを主食として暮らしている。愛車である中古の赤のスバルで学校へ通っている。